もくじ
第1章「出会い」
本気で彼氏がほしいと思いました。
彼氏を見つけて、結婚したいと思いました。
結婚相手にする条件はなんですか?
私は、きちんと働いていて、優しくて、私より少しで良いから高身長が条件です。
そんなにハイレベルなものを望んでいるわけではないのですか。
私はわがままですか?
何かもし削るなら(私より身長が低くても良しとするか!)と思っていました。
そんな私が出会ったある人とのお話です。
第2章「30代男性との出会い」
みなさんは将来結婚する相手に何を望みますか?
絶対に譲れないのが正社員であることです。
(ニートやフリーターいわゆる夢を追いかけている人はごめんなさいって感じです)アプリでどうしても私が見てしまう所は年収です。
結局お金かよと思われてしまうかもしれませんが、銀だこやサイゼリヤで割り勘をする人と付き合えますか?
無理でしょ?
みなさんはそう思いませんか?
私が出会った彼は公務員でした。
職業は自衛隊。かっこ良いですよね。
自衛隊の彼とアプリでやりとりをすることになりました。
彼の名前はHさん。
(アプリの中ではニックネームを使っていました。今思うと本名を聞いていなかったので、ニックネームのまま呼びます)
第3章「やりとり」
彼とはLINEのIDを交換してやりとりをするようになりました。
「どんな食べ物が好きですか?」
「休日は何していますか?」
などの話をしていました。
彼が話題の1個としてラーメンの写真を送ってくれました。
その写真を見た私は「おいしそうですね」と返信をしました。
すると彼は「もし良かったら行きませんか?」と聞いてきました。
おいしそうですねと返信しておきながら「いけませんごめんなさい」と送る勇気はなかった私。
「良いですよ。ラーメン食べに行きましょう!!」と送りました。
そしてやりとりをして初日の夕方ラーメン屋さんに行きました。
彼はアプリに自分の写真を載せていました。
私は写真を載せていませんでした。
「写真見せてもらえませんか?」と言わずに食事に誘ってくれた彼は私の中で(顔だけで人を判断しない人なのかな)と思いとても好印象でした。
仙台駅で待ち合わせをしました。
彼の第一印象は(私と身長が変わらないな)と思いました。
できればというか一緒に歩いたとき男性のほうが高いとなんだか素敵なカップルに見えませんか?
身長や職業を気にしてしまう私はだめですね。
自分でもそう思います。
第4章「ラーメン屋さん」
彼と一緒に行ったラーメン屋さんは仙台駅から約15分のところにあるラーメン屋さんです。
辛いので有名なお店。
彼は辛いのが苦手で、私は辛いのが大好き。
辛いのが苦手なのに頑張って辛いラーメン屋さんに来てくれた彼の優しさが素晴らしいなと思いました。
私の好みに付き合ってくれたのです。
彼は1辛のラーメンを選び、私は2辛のラーメンを注文しました。
彼は「からいな」と言いながらも残さず全部食べていました。
私はおいしいなと言いながら食べると「○○さんは辛いの平気ですごいですね」と言ってくれました。
第5章「ゲームセンター」
ラーメンを食べ終わるとこの後どうしますか?
と話をしました。
おなかはいっぱいだし、でも19時だから帰るのは早いしという話になりました。
(ホテルに行くのかな)と思っていると彼は「近くにボーリングできるところがあるから行かない?」と誘われました。
私は意外でした。
(体目的な男性が多い中で彼は私が楽しめるようなプランを考えてくれているんだ)と思い嬉しく感じました。
そしてボーリング場に行くことにしました。
土曜日の夜ということで混んでいました。
UFOキャッチャーをして待つことにしました。
私は人生一度もUFOキャッチャーでなにかを取ったことはありません。
なのでそのことを彼に伝えると「僕も苦手なんですけど今日は○○さんにとってあげられると良いな」と素敵なことを言ってくれました。
そして何度が挑戦して彼はミニオンのキーホルダー本当に取ってくれました。
(すごいな!かっこいいな!)と思いました。
第6章「ボーリング」
遊び終わった後ボーリング場に行きました。
彼のボーリングの成績は平均でした。
しかし、私はその日すごく成績が良かったです。
彼は内心(初めて会う女の子にボーリングで負けたらどうしよう)と思っていたみたいです。
しかし本当に私の方が勝ってしまい、少しきまずい雰囲気になってしまったことを覚えています。
(初めて男性とボーリング場に行くとはばれない程度に手を抜くことが大事なのだと学びました笑)少し気まずくなってしまった雰囲気の中「この後どうしますか?」という話が出ました。
私は「そろそろ帰ろうかなと思っています」と伝えるとHさんは「僕は○○さんを送った後もう少しドンキや万代を見てきます」と言っていました。
「万代に行ったことがないので行ってみたいです!!」
と私が言うと「良いですよ」とHさんは答えてくれ一緒に行くことになりました。
第7章「万代」
万代に着きました。
いろいろな商品がたくさんあって楽しかったです。
でも、正直初めて会った人と一緒に行く場所ではないな、と思いました。
なぜなら、ウィンドウショッピングと同じだからです。
目的もないのに良いのがないかなと見ている買い物、私は苦手です。
万代では、何がほしいというわけではなく行ったのですごくきまずかったのを覚えています。
しかし「つまらないですね」とも言えず、「すごい!こんなに商品あって楽しいですね!」と楽しそうなフリをして過ごしました。
あまりにも私が「すごい!」「こんなのみたことない」とはしゃぎすぎたのか「別の場所にもう一軒あるので行きましょう」とHさんが言ったので、別の万代に行くことにしました。
別の万代も楽しかったです。
でもやはり買い物は初めて会った人と行くべきではないなと思いました。
第8章「その後」
万代を見終わった私たちは帰ることにしました。
彼は私の家の近くまで送ってくれました。
彼との時間は楽しかったです。
人見知りの私でも盛り上がるように彼はたくさん話をしてくれました。
苦手なのに辛いラーメン屋さんに連れていってくれました。
ホテルではなくボーリング場に連れて行ってくれました。
UFOキャッチャーでキーホルダーをとってくれました。
でも、そのあと彼と交際することはありませんでした。
私にはもったいないぐらいとても良い人だったからです。
それと彼は自衛隊をやめたいと言っていました。
転職することはだめなことではありませんが、公務員なのにやめちゃうの?
と思ってしまう自分がいました。
彼と付き合ったら安定した生活を送れるのに、公務員じゃなくなったら……と思ってしまう自分がいたのです。
そう、私は彼ではなく、彼の「公務員」という職業に恋をしていたのです。
職業に恋をするなんて人間失格ですよね。
でも私も、もう良い歳なんです。
「好き」という気持ちだけでは突っ走れなくなりました。
職業や年齢も加味してしまうのです。
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